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タロット占いが自分でできるようになる

タロット占い 講座

タロット占いの歴史

タロット占いの歴史

タロット占いがポピュラーになったのは、実はそれほど古い時代のことではありません。

フランスのパリのエテイヤという占い師によって書かれた『タロットと呼ばれるカードのパックで楽しむ方法(Mani_re de se recr_er avec le eu de cartes nomm_es Tarots)』と題されたタロット占い関する本が1783年から1785年の間に4分冊として出版されました。それ以前にも、タロット占いがおこなわれていた若干の記録はありますが、本格的にタロット占いが広まっていくのは、この本の出版の後の19世紀のことです。 
 
その後、タロットは19世紀後半のフランスのオカルティズムや秘教主義と結びつき、その神秘性を強めていきます。その中でも特にフランスのオカルティスト、エリファス・レヴィの著書『高等魔術の教理と祭儀(Dogme et Rituel de la Haute Magie)』(1854-1855)は、タロットとカバラの本格的に結びつけたことで、後世へと大きな影響を残しました。さらに19世紀末には、レヴィの大きな影響を受けたフランスの「薔薇十字カバラ団」、イギリスの「黄金の夜明け団」といったオカルト結社によって、タロットの西洋魔術のツールとしての地位は確かなものとされていきます。

現存する最も古いタロット・カードは、15世紀前半にイタリアのミラノで制作されたものです。この時代のタロット・カードは、占い、あるいは魔術のツールではなく、「ゲーム」のためのツールでした。タロットを使ったカード・ゲームは、15世紀末から16世紀にかけて、その発祥の地イタリアからフランスへ、さらにドイツ、スイスといった中央ヨーロッパ各地へと広まり、多くの人々によって親しまれていたことが当時の記録からわかっています。

今日ほどタロットがポピュラーになったのは、1970年代から80年代にかけての英米を中心とした「ニューエイジ」と呼ばれるスピリチュアル・ムーヴメントにおいて、その人気が高まったことによります。当時のニューエイジャー以降、タロットをスピリチュアリティ探究や心理カウンセリング的なツールとして用いる人々が一気に増加しました。日本でも1970年代から80年代にかけてタロットの入門書が多数出版され、今では広く一般の人にも知られる占いの一つとなりました。

最初の15世紀半ばからおおよそ18世紀後半までの「ヒストリカル・タロット」は、タロットが誕生し、ゲーム用のツールとして主に使用されていた時代です。
 
続く18世紀末から19世紀後半にかけて「エソテリカル・タロット」は、エテイヤがタロット占いを確立した時代と重なりますが、ちょうどタロットが文字通り「秘教化」されていった時代です。年表に出ている1781年のクール・ド・ジェブラン『原始世界』第8巻というのは、エテイヤに大きなインスピレーションを与えたタロットの「エジプト起源説」が記されたエッセイが掲載された書物です。また、前述のエリファス・レヴィの活躍もちょうどこの時代に入ります。
 
さらに19世紀末から20世紀半ば頃までの「モダン・タロット」は、エリファス・レヴィの絶大なる影響のもと、フランス、及びイギリスのオカルティストたちが、それぞれタロットの秘教化を、その極限へと進めていった時代ですが、それと同時に、すでに秘教化されたタロットをベースとしながら、それをよりモダンな表現へと前進させていった時代でもあります。前述の黄金の夜明け団、そしてウェイト=スミス・パックの登場は、ちょうどこの時代のことです。
 
最後の「トランスフォーメーション・タロット」の時代は、これはモダン・タロットの終わりの方の時期と重なります。ちょうど前述のクロウリーとレディ・ハリスによって作られたトート・タロットは、この二つの時代の重なり合うタイミングに登場しました。
 
この時期を特徴づけるのは、タロットが伝統的な図像や秘教的なシンボリズムにもはや囚われることのなくなった結果、新奇で多様なデザインが生み出されていったことです。特に、タロットの大きなトランスフォーメーションが起こるのは、ニューエイジ・ムーヴメントと結びつくことになった1970年代以降のことです。 簡単ですが、以上が大きな4つの時代区分としてみたタロット・カードの歴史的変遷のアウトラインとなります。


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